「50代に入ってから、友達付き合いがめっきり減った」「数十年来仲良くしてきた友達と合わなくってしまった」そんな悩みを持っている方も結構いらっしゃるのではないでしょうか?
そして、その中にはきっと「50代で友達がいないのは、わたしだけなんじゃないだろうか?」、そんな風に感じている方もいらっしゃるでしょう。
わたし自身に照らし合わせて考えてみても、やはり50代に入ってからは友達との付き合い方が大きく変わりました。
そして、それにともない、友達と呼べる人も少なくなってきたようにも感じています。

わたしの場合、「友達が少なくなってしまったな」と感じるようになってからしばらくの間は、常に言いようのない寂しさを抱えていました…。
でも、気持ちに余裕ができた今あらためて考えてみると、「50代で友達がいない」というのは決して不自然なことではなく、さびしさを感じる必要なんてまったくない、そう感じているのです…!
こちらでは、わたしが「友達が減ってしまったこと」を前向きに考えられるようになった理由やメンタル面での心構え、対処方法についてご紹介していきます。
わたしだけ?50代で友達がいない、あるいは減ってしまうのはなぜ?
今なお人気が高いアメリカのテレビドラマ・SATCに登場する4人の女性たちのように、多くの女性は若い頃の友達との関係はずっと続くもの、そう考えているのではないでしょうか。
SATCに登場する4人は、仕事で成功していたり、あたたかい家庭を築いていて、「自分のスタイル」をしっかり持っています。
そして、自分の生活をエンジョイしつつも、今も若い頃も変わらず昔の友人関係を大切にしている、それがSATCの一番の魅力ですよね。
でも、それをわたしたちのリアルに置き換えてみると、大きなズレが感じられてしまう…。
そうすると、どうしても「周りを見てもみんな友達がいて楽しそう。50代で友達がいないのってわたしだけなんじゃないの?」と感じてしまいがちです。
でも、ここで一度立ち止まって次のようなことを考えてみてほしいのです。
- 独身の友達と子供がいる自分では、立場も経済状況も違う
- 仲の良かったママ友とは、子供が成長するにつれて付き合いが薄くなっていくのが自然
- 50代になると、家族の介護問題を抱えていたりすることも多い
つまり、自分と相手では立場が違うのが当たり前だということ。
まして、家族のことで日々忙しく動き回ったりしている方の場合は、友達のことを考える余裕すらないという場合も多いでしょう。
たとえば、わたしは、既に両親が他界し、結婚歴はあるものの子供はおらず、今は一人で暮らしています。
そんな環境だからこそ、できることなら50代からは友達の付き合いを深いものにしていきたかった。
でも、それを相手に望んではいけないな…とも思うのです。
なぜかといえば、わたしの周りの友達の場合、今は自分のことよりも家族の介護、子供の将来のことで頭がいっぱいという人がほとんど。
そうした状況なので、今はお互いの共通点を見つけるのがむずかしいと考えているからなのです。
もちろん頑張って歩み寄ろうとしたこともあったけど、どちらにも負荷が高いのか、せっかく会ってもどよ~んとした雰囲気に…。
そんな経緯から「あ、これはしばらく距離をとったほうがいいんだな」という結論に達したんですよ。
相手からは、わたしは「独り身で好きなように生きている」ように見えるようで、たまにグサっとする言葉を言われたり、わたしも意図せず言った言葉で相手を傷つけてしまったり…。
これは双方にとってよくないなぁ…と思ったのです。
わたしの場合もそうですが、50代で友達が減ってしまうのは、どちらかが悪いなんてことはなく「あまりにお互いの立場が変わったから歩み寄れなくなる」のが一番の原因ではないでしょうか?
これは「子供が成長してママ友がいなくなった」「昔の友達と比べると経済格差が大きすぎて付き合えなくなった…」という場合にもいえることのように思います。
50代で友達がいないのは、決して不自然なことではない
上で書いたように、環境や立場が違えば、友達との関係が変わるのはしごく当たり前のことなんですよね。
わたしも、「50代で友達がいないって、何か問題があるんだろうか…?」なんてずいぶん悩んだこともありましたが…笑。
でも、今はまったくそう思ってはいません。
それは、「友達は今、置かれた立場ですべきことに精を出している」、そして、わたしにも同じことがいえると思っているからなんですよ。
そう考えられるようになったことで、いい意味で割り切って考えることができるようになりました。
ケンカをしたわけでもないのだから、いつかまたお互いに時間ができたとき、縁があればまた昔のように仲良くできるのでは…?
そんな風に思っているのです。
友達がいなくなったのは、人柄が変わったからではなく、置かれている立場や環境が変わったから、そう理解すると、そこまで気に留めることなくいられるのではないでしょうか。
友達がいないと、孤独な老後になるのではという不安
50代で友達がいないというのは少しも不思議なことではないのですが、「友達がいないと、この先、孤独な老後を過ごすことになるのでは…?」と不安に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
たしかに、その可能性は完全否定はできませんよね…。
でも、それと同時に浮かぶのは「孤独な老後を過ごさずにすむようにという理由だけで、望まない友人関係を継続させる必要はあるの?」という疑問です。
けれども、そんな関係はきっと長くは続かないだろうし、相手も自分も相当無理しなければ続けていくことはできないでしょう。
打算的な考えって、結構相手には伝わってしまうもの。
また、そうした場合、相手も同じように感じている可能性大です。
そう考えてみると、無理をして、孤独を避けるために無理して友達付き合いを続けることにあまり意味はないし、一緒にいても心から楽しめないのではないかと思うのです。
いくつになっても、友達って一緒にいて楽しい、元気になれる存在であってほしいものですよね。
だとしたら、そこを無理してまで付き合う必要はないのではないでしょうか…?
「日にち薬」という言葉があるように、友達関係も、本当に縁のある人とは、お互いに余裕のある状況になったとき、また友達付き合いができるはず。
そう頭を切り替えて、一人の時間を充実させていくことも大切なことのように感じています。
新しい友達を作るには、どんな方法がある?
人によっては、「友達がいないのはさびしい!新しい友達を作りたい!」という方もきっといますよね。
とはいえ、大人世代のわたしたちの場合、一体どうやって、どこで新しい友達を作れるのかわからない、という方も多いかもしれません…!
そこで、今度は、50代の方がこれから新しい友達を作る方法を、いくつかピックアップしてみました。
新しい習いごとを始める
大人になってから、習いごとの教室で新しい友達を見つけたという方も多いです。
以前から興味はあったけど、子育てや家事、仕事で先延ばしになっていた…そんな習いごとがあるなら、この機会にぜひチャレンジしてみては?
習いごとの教室に集まっているのは、当然ながらあなたと同じ興味を持つ人たち。
つまり、同じような趣味嗜好を持つ新しい友達を作るには、絶好の場所と言えそうです!

わたしはおとなのバレエ教室で同年代の仲良しさんができましたよ^^
検討している習いごとがあるなら、まずは気軽に体験レッスンを受けてみては…?
久しく会っていない昔の友達に連絡してみる
子育てや仕事などで忙しく、ここ数年疎遠になっていた昔の友達に連絡してみるのも一案!
何かほかの理由があって疎遠になっていたなら難しいかもしれませんが、単に状況的に連絡が取れなかったのなら、以前のような友達関係に戻れる可能性も十分あります。
「いきなり連絡してビックリされたらどうしよう…」そう思うなら、とりあえずは相手の負担にならないメールやLINEなどで連絡してみてはいかがでしょうか?
何もしないで相手からのアクションを待っているだけでは、状況は変わりません。
とりあえず、自分から一歩踏み出してみては…^^?
ツアーに参加してみる
一人旅ができる方なら、趣味に特化した団体ツアーに参加してみるのもオススメ。
たとえば、登山好きの方なら「ガイドと歩く!日本アルプス登山ツアー」、お花が好きな方なら「関東エリア・桜の名所めぐりツアー」など。
趣味に特化したそうしたツアーには、ほとんどの場合添乗員さんが付いているし、一人旅の方も少なくないので、はじめて一人旅をする方でも気軽に参加しやすいですよ^^
食事や飲み会に誘われたら、とりあえず行ってみる
食事や飲み会の声がかかったときは、特に予定がないなら、とりあえず行ってみませんか?
自分のスタイルをしっかり確立しているアラフィフの場合、そうした集まりに行くのが面倒に感じる方も少なくはないはず…!
でも、新しい友達を作りたいと思うなら、やはり多少おっくうではあってもそうした集まりに顔を出すことも大切ですよ。
新しい友達を作りたいなら、出会いのチャンスはできるだけ多く持ったほうがベター。
食わす嫌いになるのは、新しい友達作りの場では厳禁かもしれません…!
仕事をしている方なら、今まで以上に真摯に仕事に取り組んでみる
仕事をしている方なら、今まで以上に、あるいは今までとは少し仕事の仕方を変えて真摯に取り組んでみるのも、新しい友達作りには有効です。
仕事の幅を広げたり、仕事の手段を変えたりすると、自然に活動範囲が広がります。
その結果、社内の違う部署の同僚や取引先などで新しい人脈ができる可能性が高くなりますよ。

ちなみに、わたしも会社員時代にこの方法で新しい友達作りをしていました。
仕事の利害関係がからまない間柄だと、特に友達関係が作りやすいと思います^^
ボランティア活動に参加してみる
興味のあるボランティア活動に参加してみるのも、新しい友達作りにはオススメの方法。
ボランティア活動は、老若男女問わず幅広い年齢層の方が参加しているので、普段接点のない年上・年下の友達が欲しい方には特に向いている方法です。

ボランティア募集は、住んでいる市町村の広報誌やサイトで募集されている場合が多いですよ^^
行きつけのお店を開拓する
行きつけのお店というと、あまり女性には縁のないことのように聞こえますが、実は女性でも行きつけのお店を持っている方は多いです。
しょっちゅうお店に行っていると自然とお店のスタッフと親しくなり、そこで新しい人との出会いをプロデュースしてもらえることも少なくありません!
お店探しには、下記のネットサイトが断然便利。メニューや口コミも事前にチェックできますよ♪
このほかにも、地域のイベントやオンラインコミュニティのオフ会などで、新しい友達を見つけている方もいます。
あまりむずかしく考えず、まずは興味のあることから始めてみませんか…?
「50代で友達がいない」ことを、必要以上に気にする必要はない
友達がいないというと何となくマイナスのイメージを持たれがちですよね。
でも、「50代」で友達がいないとなると、話は変わってきます。
人生の酸いも甘いも乗り越えてきた50代の人間関係は、結婚・子育て・仕事・親の介護問題などによって大きく変化しているのが当たり前。
だから、友達がいないことは少しもおかしなことではないし、「友達がいないのって自分だけ…?」なんて思う必要もないのです^^。
「自分だけの時間を過ごす」「一人でじっくりこれからの人生を考える」チャンスととらえ、前向きに過ごしていくと、きっと明るい未来につながっていく、そんな気がしませんか…?