…それは親切とは言わないと思う。

通帳と一万円札、5千円札 日記

先日のこと。

いつも行く某スーパーで、なかなかすごい光景を目にしました。

 

店内で騒ぐ、強面のおじいさん

買い物を終え、サッカー台でエコバッグに詰めていたところ、何やら大声で騒いでいるおじいさんを発見。

 

ちょうどそのとき、サービスカウンターには誰もいなかったこともあって、おじいさんはちょっと興奮気味でなぜかご立腹の様子。

 

その後、たまたま通りかかった店員さんを捕まえて話していたところによると、おじいさんは、スーパー内のATMで通帳と少額の現金の忘れ物を見つけたらしい。

 

おじいさんが発見して、お店の人に伝えて持ち主探しをして…でTHE・ENDかと思いきや、話はそこからとんでもない方向に向かっていったのです。

 

それから5分くらい経ってから、どうやって探したのかわからないけれど、持ち主と思われる熟年マダムとお友達が登場。

 

そして、店員さん(プラス、わたしを含む居合わせたお客さんもかな)を仲介役に、おじいさんとマダムのやり取りが始まりました。

 

丁重に御礼するマダム VS  親切を文字通り「売ろう」とするおじいさん

マダムはとても上品で感じの良い方で、丁重にお例を言っていたのですが、それに対して、おじいさんの親切の押し売りが始まったのです。

 

おじいさん:俺が見つけたからよかったものの、大変なところだったな、奥さん。

マダム:本当にありがとうございます。助かりました…!

おじいさん:俺みたいな善人じゃなく、心無い人だったら、店に伝えずポケットに入れてたかもしれないよな。それを考えると、御礼は1割くらいもらえればいいよ。(1割くらいで我慢しておく、のような言い回しだったかも)

マダム:(しばし沈黙した後)何か店にお好きなものがあれば、こちらでお支払いさせていただきたいと思うのですが…。

おじいさん:いやいや、拾得したものに関して1割程度の現金の御礼っていうのが一般的だから、それで我慢しておくよ。奥さん、ホント拾ったのが俺みたいな人でよかったね。

 

…そのとき交わされていたのはざっくり説明するとこんな会話です。

周囲の目を気にしてか、結末が最終的にどうなったのかはわかりませんが、マダムはその後すぐに低調にお辞儀をして立ち去りました。

きっといくらかのお金を渡したのかな。

 

貴重品と現金の忘れ物を見つけて店に名乗り出る、その行動だけを見ると、何も問題はありません。

ただ、その後、自分から御礼を要求するというのは、ものすごく品がない行為のように思えるのです。

しかも、「現金で一割もらえればいいよ。」という態度は、ちょっと常軌を逸しているのではないかな、と。

忘れ物を見つけてもらったからといって、必ず御礼をしなくてはいけない、なんてルールはたしかないはずだし。

それに、御礼って、おじいさんが決めるものではなく、あくまで持ち主の気持ち次第だと思うんですよね。

 

それは親切とは言えない

そのやりとりの一部始終を見ていたわたしからすると、おじいさんの行動は決して親切とは言えない。

 

…歳を取ったら人格が姿かたちに現れるというけれど…、そのおじいさんは強面(こわおもて)だったから、余計凄みを感じたのかもしれません。

堅気の人には見えないというか。

 

歳を重ねたらこんな女性でありたいという希望と現実の自分とのギャップに愕然とするわたしですが、こんなお年寄りにはなりたくないなぁ…と、つくづく思った出来事でした。

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